何もできない、何もわからない。そんな状態でスタートした挑戦の日々。
いや、もしかすると、そんな状態だからこそ、私の心の中で「完璧」という理想がキラキラと輝いてしまうのか。
世の中の「完璧」は、どう考えても私には遠すぎてる。
いやもう、遠くて遠くて、スコアボードにも名前が載らないレベル。
もし完璧を競うオリンピックがあったら、私はたぶん「観客席で見ている人」の枠にさえ入れてもらえないだろう。
けれど、それでも私の中には「私だけの完璧💮」があるわけで。
それは、世間一般の完璧とはちょっと違うけれど、確かに私が手に入れたいものだ。
だから、届かないと分かるたびにモゾモゾする。
「これじゃない」と肩を落とす。
けれど、そのたびに心のどこかで「もっと!」と希望と欲望が湧き上がる。
手に入らないからこそ、追いかける価値があるのだろう。そう思うと、がっかりした気持ちすら、何か愛おしくなる。いや、ならない時もあるけど、まぁ、そこは得意の気分次第。
この絵だってそうだ。描き上がったときは嬉しかった。心の中で小さく「よっしゃ!」とガッツポーズもした。
けれど、数秒後には「あ、でももっとこうできるかも」と脳内の反省会が始まる。
ご覧ください
プレゼントの届かないもみの木
サンタ置いて自由に進むしゃくれアゴのトナカイ
プレゼントお腹にも入ってるだろサンタクロース
そして今、心の中に残るのは「もっと私が喜ぶ絵を描きたい!」という熱い想いだ。
まるで永遠に届かない夢を追いかけるようだけど、そんな自分が嫌いじゃない。
いや、むしろ好きだ。だって、完璧じゃないからこそ挑戦できるし、挑戦するからこそ、私だけの完璧が少しずつ見えてくる。
そんな不完全な私と、この絵。これが私の今の全力だ。
次の挑戦も、このモゾモゾ感と一緒に楽しんでいくつもり。
完璧はまだ遠いけれど、私だけの完璧が、いつかこの手に届くと信じて進もう。