最近、ふと「地獄って本当にあるのかな?」と思うことがあった。これまでずっと、何となく天国と地獄の存在を「そういうもんだよね」と信じていたけれど、ちょっと考え直してみたくなったのだ。
地獄のイメージといえば、なんだか真っ赤で炎がメラメラしていて、悪事を働いた人たちが何かしら痛い目に遭っている、みたいな感じだろう。でも、私が想像するのはこうだ。
「そんな大規模な施設、本当に維持できる?」
地獄の運営を考えると、人手不足どころの話じゃない。炎の管理に、罰の執行、さらには入所者リストの管理まで。下手したら地獄の鬼も「働き方改革が必要だ!」ってストライキを起こしているかもしれない。そう思うと、実際には地獄なんてなくて、全員もれなく天国行きなんじゃないか、という気がしてきた。
「全員天国行き」と仮定すると、いろいろと納得がいく。どんな悪いことをしても、死んだらふわっと天国の門が開いて迎えられるのだ。そう考えると、現世でわざわざ我慢する必要なんてなくなる。むしろ、自分が楽しめることにフォーカスして生きる方が、よほど有意義なんじゃないか。
ただこれは「悪いことをしていい」という話ではない。品性の問題だ。例えば、嫌なことをしてくる人に正論で応戦することも、私の中ではもう「無駄なエネルギー消費」に分類される。「この人が変わるわけないし」と思った瞬間にスルーするスキルが身についた。それに代わる新しいルール、それはただ一つ。
「楽しむことに集中する!」
例えば、最近描いたこの絵。完成した瞬間はすごく嬉しかった。でも、その後、心の中のもう一人の自分がこう言ったのだ。
「もっと私が喜ぶ絵、描けるんじゃない?」
なんて注文の多い自分なんだろうと思いつつも、このモゾモゾ感が実は私の原動力なんだと気づいた。満足していないからこそ、次の挑戦が楽しくなる。こうして、また新しい一歩を踏み出すエネルギーが湧いてくるのだ。
死んだら全員が天国行きなら、今この瞬間の「楽しさ」を追い求めるだけで十分だ。だから私は、自分が本当に楽しいと思えることを形にしていこうと思う。それが絵でも、文章でも、どんな表現であれ。
地獄がないなら、楽しむだけ。
そんな結論にたどり着いた私は、今日も筆を握る。そして明日、また新しい絵に挑戦するだろう。
呑気に登ろっ♫