この絵を見ていると、どうしても笑いがこみ上げてくる。
しゃくれたあごで、どこか得意げに楽しそうな顔をしているトナカイ。まるで「サンタなんて置いて、私だけ楽しむわよ!」と言っているみたいで、見ているだけで心がふわっと軽くなる。
描きながら、こんな風に仕上がるなんて思ってもみなかった。
でも、完成した絵をじっと見つめていると、このトナカイが私自身を映し出しているような気がしたのだ。
どこか不器用で、少し抜けている感じ。でも、自分のペースで楽しく進んでいくその姿が、なんだか愛おしくて仕方ない。
「しゃくれている」って、一見ネガティブに聞こえるかもしれないけど、このトナカイにとってはむしろチャームポイントだよね。
完璧じゃないからこそ、人を笑顔にする力がある。そういうところが、この絵の一番好きなところだ。
描いた本人が言うのもなんだけど、このしゃくれトナカイには、自由さとか無邪気さとか、何か忘れかけていたものを教えてもらった気がしてて。
もしかしたら、私自身が求めていた「肩の力を抜いて楽しむ」っていう感覚が、この中に詰まっているのかもしれない。
毎日をこういう気持ちで過ごせたらいいなと思う。
このトナカイみたいに、多少しゃくれていても、楽しさを忘れないで進んでいけたら、それだけで上等だぁ。